またまたアガサ・クリスティーの話なんですけど。
面白いから次々に読んでしまうんですけど。
いつ読み終わるでしょうか?(100冊以上あるので無理でしょうね)
そのうち別の作家をきっと読んでしまうでしょう。
読む本は多いけれど、人生は有限だし、短いし。
ポアロの描写が興味深いです
アガサ・クリスティーのデビュー作「スタイルズ荘の怪事件」を読みました。
(この作品も過去に読んでいたようです!)←そればっかり。
ポアロの友人ヘイスティングスが語り手となって話が展開していきます。
あらすじは、いつものように!遺産相続
そこには20歳年下の男性と再婚した女主人エミリーとジョン夫妻、弟、エミリーの親友、旧友の娘などが暮らしてしていたが、ある晩エミリーは心臓発作のため死亡してしまう。
果たして病死か殺人か!
ポアロは大活躍!!
ヘイスティングスは恋に破れます!
▼またも犯人捜しに失敗してしまいました。犯人は一番あやしくない人間なのか?そうでないのか?
クリスティーの孫にあたるマシュー・プリチャード氏が序文で書かれています。
ミステリー小説は一番犯人らしくない人間を疑うことが多いが、さてこの作品は?
読者に対する挑戦状のような内容です。
そうです、私もいつも「そんなこと言ってるけど、アンタが犯人じゃないの?」
「腹の中には憎しみが燃えているんじゃないの?」
なんて考えてしまって意外性を期待するんですが、クリスティーはそんな凡人の考えなんて吹き飛ばすほどの意外性を見せてくれます。
▼ポイントは2つ 薬物と刑事事件に関する知識
ポイント1
女主人エミリーは薬物ストリキニーネで殺されます
クリスティーは薬剤師の助手をしていた経験があるらしく、薬物に関する知識が生かされています。
薬物を使用したトリックがとても多いんですが、まずはストリキニーネですね。
薬物を使用した殺人は深い殺意があるようで私は怖いんです。
薬物を仕込む時の心理、目の前で苦しんで死んでいく相手を見ている心理。
発作的に殺してしまった。ついカッとなって。ではなく物凄い殺意と計画性を感じますよね。
ポイント2
「一事不再理」という制度。
”一事不再理(いちじふさいり)とは、ある刑事事件の裁判について、
確定した判決がある場合には、その事件について再度実体審理をすることは許さない
とする刑事手続上の原則。”
~Wikipediaより
一事不再理を使ったトリックは、松本清張の短編「一年半待て」でも使われていました。
この本でも二組のカップルが生まれます。
ヘイスティングスはあっさり振られてしまいますが。
アガサ・クリスティーのデビュー作「スタイルズ荘の怪事件」面白いですよ、お読みくだされ!
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